個人事業主、フリーランスの自分らしい肩書き
わたしは、フリーランスとか個人事業主とかで活動してますが、20年以上経っても未だに何屋と名乗るか迷っています。そんなわたしと同じような悩みを抱えてる方、居られませんか?
わたしはずーっと悩んでいます。
SNSのプロフィールなんかは、入力時に一瞬手が止まったとしても、いつでも書き直せるし入力してしまえば、それ以後あまり自分で見ることはないからOK。
書いたらおしまいです。
でも名刺って、目の前の人に差し出して受け取ってもらいながら初対面で、近距離で、口頭で説明しなきゃならいから。だから、わたしの中ではですが、答えがほしくてずっと考え続けています。
自分が何者なのか、何が出来るのか、何が得意なのか、何を今後やっていきたいと思ってるのか、相手にパッと伝わってくれたら、説明が楽で、非常に助かります。
グラフィックデザイナーとか、WEBデザイナーとか、セールスライターとか、システムエンジニアとか書ける人は良いなと思いますが、私のように自分ではデザインもコーディングもやらない(出来ない)という人もいます。
独立したばかりの頃は自分で制作納品したWEBサイトもありましたが、時間の経過とともに、だんだんと窓口だけを担い、作業の部分は専業のフリーランスの方にお任せするように変化していきました。
なので私の場合は、WEBデザイナーとは名乗ることは絶対にありません。
「ITコンサルと書いてますが、事業や経営に関わったり、広報広告全般を集客や採用、売上アップを目的にお手伝いさせて頂いたりしています」なんてグダグダ喋って、毎回格好悪い名刺交換になってます。
世の中には、WEB業界の肩書きっていっぱいあるのにですね。
改めて調べてみたので、一応貼っておきます。
WEB系個人事業主の肩書きの種類
WEBデザイナーと書いていても、依頼内容に合わせて制作を行う方もあれば、しっかりディレクションやプランニングができクライアントと相談しながら一緒に良いものを作っていける方と、おられます。
業務内容のここまでがこの役職の人の業務という線引きも組織それぞれで異なるところが、肩書きを考える際悩む点になっていると思います。
いくつか、一般的なWEB業界の肩書きをピックアップして、仕事内容や必要スキルなどをまとめてみましたので、ご紹介します。
制作全体を管理する職種
プロデューサー
映画やテレビでは制作責任者をプロデューサーを呼びますが、WEBも同じで制作にかかる費用の管理、人員確保までを担当する統括責任者。
ディレクター
プロデューサーの片腕として、デザイナー、コーダー、コピーライター、プログラマーなどの制作チームに指示をする現場監督のような職業。
スケジュール管理、工数管理を行いつつ、人を動かしてプロジェクトを成功に導きます。
クライアントとの打ち合わせ窓口も担い、制作部隊との間で板挟みになることもしばしば。
非常に重要で骨の折れる役職ともいえます。
プランナー
ホームページの企画(Plan)を行う職業。
クライアントの要望を聞きながら、ホームページの目的に沿った利用されるホームページを設計していきます。
制作が進んでいくと、ページが設計通りに出来上がっているか確認作業を含めた編集作業を行ったりもします。
制作作業を行う職種
ホームページ制作は、実際にページを作る人員が必要です。
それぞれの職種は専門分野にあわせて制作を進めていきます。
デザイナー
デザイナーは、WEBサイトをデザインする職業。
フォントの種類や大きさ、全体の色合いなど、クライアントの要望に合わせて制作します。
ユーザビリティを考慮の上、機能的で使いやすいWEBデザイン力が求められます。
HTMLコーダー、マークアップエンジニア
デザイナーが作成したデザインを元に、HTMLやCSS、人によってはJavaScriptを使ってプログラミングを制作する職業。
プログラムの組み方によって、デザインの再現性が変わったり、ページの読み込み速度などユーザーにとっての使いやすさにも関わってきます。
ライター
ホームページ内に配置する文章を作成する職業。
ホームページが世に生まれれば生まれるだけ制作チームが必要ですが、サイトが公開されてからの更新作業としても、需要が高いです。
ホームページには会社や商品の紹介文などたくさんの文章が含まれおり、正しい内容になっているかをチェックする校正・編集作業も行います。
インタビューをして録音データから文章をまとめたり、印象に残るキャッチコピーを制作したり、近年、肩書きがどんどん細分化されてきて注目の役職(職業)ともいえます。
マーケティングに関わる職種
ホームページは制作に関わる職種だけでなく、WEBをとおしてマーケティングを行う職業もあります。
マーケター
市場データを分析し、よりクライアントの利益を増やすために必要なことを導き出す職業。
ユーザーニーズを見極め、市場を分析する重要な役割。
グロースハッカー
最近耳にするようになった、企業や事業のグロースハックを専門とした職業。
グローズハックとは、製品やサービスについてユーザーから得たデータを分析して、できるだけお金をかけずスピーディーに改善を繰り返して収益を上げていく(KPIをまわす)方法をいいます。
エンジニアとマーケターの両方の知識・スキルが必要なあたらしい職種といえます。
WEBアナリスト
ホームページのアクセス解析や広告の効果測定などさまざまなデータを分析する職業。
ホームページは簡単に持てるような時代になりましたが、それを活用できてる企業や店舗はまだまだ少ないと考えます。
CMやチラシ、看板とは異なり、自社のホームページは隅々まで計測する事ができ、その蓄積されたデータから次の一手を検討することが可能となります。
エバンジェリスト
エバンジェリストとは、元々はキリスト教の「伝道師」を意味する言葉ですが、最近のIT分野での使われ方は、現状や最新技術をわかりやすく伝えてくれる職業。
社内向けて、外部に向けて、ITの技術的な内容を的確に分かりやすく説明する、そして概念や向き合い方を啓蒙するような役割もになっています。
とはいえ、本当に新しい職業で、まだまだこの肩書きで活躍されてる方は少ないと思われます。
最後に
長々書きましたが、「うんうん」と頷きながら読んでくれた人がいたら嬉しいです。
それと、本音を言うと、本当は肩書きなんかなんでもいいと思っています。
仕事として責任持って請け負って納品できて、お金がちゃんと払われるならなんでもいいです。ちゃんと出来る仕事しか受注しないから、会話の中でそれお手伝いできますよとお伝えして問題ない内容だったら、やりたいならやったらいいです。
初対面の人にわかりやすい肩書きがあったらいいなぁと思ってはいますが、結局わたしはITやWEBに詳しい、何でも屋さんです。出来ることはやりたいと思ったら何でもやって、全部売上にしてきました。
だからでしょうね。20年以上ずっと結論を出さないまま、グダグダ説明するというスタイルで過ごしています。いい肩書きがあったら教えてほしいといつも気にかけて入るけど、仕事としてはめちゃめちゃ困ってるという訳ではないのです。
でも、今から名刺を作って活動しようとしてる人、新人フリーランス、開業したばかりの個人事業主さん、または、現状の肩書きでしっくりきてない人、違う仕事(上流工程の仕事)にステップアップしたい人、仕事の受注が上手くいってない人が居たら、そういう人はしっかり考えて、肩書きを変更することをお勧めします。
軽く悩んで名刺に載せる肩書きを変更して過ごしてみてください。
深く悩んだらダメです。さっさと新しい肩書きの名刺をショーロットで印刷して、じゃんじゃん名刺交換をしてみた方がいいです。
どうせというと言葉が悪いですが、どうせ何年も仕事をしていると、得意なこと、やりたいことが変化していきます。変えたくなったらまた変えたらいいです。ダメだった時も変えたらいいのです。
わたしの場合は、たまたま、20年以上ずっと同じ悩みを抱えたまま同じ自己紹介の仕方で仕事が成り立っているという話でした。わたしのような人も居ます。